いまネットで、日常のコミュニケーションの多くが行われています。あなたが今、見ている、この言葉に触れているのもネットのおかげです。その結果、私たちの世界は広がりました。しかし…、
あなたの想像力は、広がっているでしょうか?
あるベンチャー企業の人事部長はいいます。
「もったいない…、優秀なのに、もう一歩で突きぬけられない…。身近な仲間だけでかたまるからです。その結果、彼らのレベルで、世界をつくります。すると、情報をこねくりまわすだけ。企画やコンセプトは次から次へと浮かぶけれど、実際に形にしてきた、現場との接触がないので、具体的に動き出すことができません」
このように突破できないのは、若手社会人に限られません。成功してきた人ですら、例外ではないのです。いい仕事に就き、それなりに評価されている。そして、これからも仕事で結果を出し続ける自信はある。
しかし同じ分野、同じ会社、同じ年代の人々と日常、接するうちに、誰もが同じ言葉を頭の中で繰り返すようになる。とくに自分の関心に沿った情報が何度も表示されるネット社会では、私たちは、居心地いい空間に留まりがち。その結果、世界は急速に広がっているのに、私たちの意識は狭い範囲に閉じ込められてしまうのです。こうしたネットの負の側面を越えていくためには、意図的に、自分たちの環境から離れた場所に出かけていかなければならない。旅をしなければ、自分の本質は見えてこないのです。
ハーバード大学教育学部・ロバートキーガン博士の研究によれば、複雑性が高い状況においても能力を発揮できる人材は、過去の自分を手放し、新しい自分を創造し続けられる人であることがわかり、そのような資質のある人物を、トランスフォーミング・マインド(変容型マインド)と呼んでいます。
いまの時代は、明らかに複雑性が増しているので、ちょっとした成功などすぐに陳腐化してしまいます。ですから、リーダーとして飛躍していくためには、過去の自分を手放し、未来へと自分を生まれ変わらせられる“強さ”と“しなやかさ”を培っていくことが大切です。
そのような変容していく強さを身につけるためには、会社の仕事をするだけでは十分ではなく、社外のいくつものコミュニティに属し、いくつものプロジェクトを同時に進めるパラレル・キャリアを歩んでいかなければなりません。
このように職場以外での活動をしなければならないといっても、ひとりで朝活や勉強会に出かけていくのも、不安ですよね。そこで手軽に、自分を更新しつづける素晴らしい入口があります。それは優れた講演会や、信頼できる人同士の対談を収録した「声(ヴォイス)」を繰り返し聞くことです。
このように講演や対談音声を聞くことは、さらなる飛躍に向けた、最高の習慣です。もちろん読書も重要ですが、本を自分のものにするためには、7回読めといわれます。そのぐらい時間をかけなければ、過去からの思い込みを打破できないし、新しい認識を身につけられないということですが、いまの時代、多くの人にとって、同じ本を7回読むことなどできません。しかし…、音声であれば、できるのです。
移動中にメールをしている、ファイスブックを眺めている ― そうしてぼんやりと過ごしている時間に、イヤフォンを耳にかざすだけでいいのです。すると、あなたの向こう側では、同じ声を聞く意識の高い方々が座っています。このように前向きな人が集い、向かい合っているリアルな空間は、細切れにされて、良いところだけつままれた情報の集積であるネットとは臨場感がまったく異なります。生声(なまごえ)は、あなたの知性がネットにより麻痺することから守り、リアルな世界へと想像力を向かわせるようになるのです。
答えを知るためには、そういう人の行動を眺めてみてください。
講演会にいかないだけではなく、本すら読んでいない。つまり勉強しない。それがほとんどなのです…。
のちのちリーダーとなっていく方というのは、異なります。そうした人たちは、当たり前のように自己投資を続けます。大量の本を読み、これはと思った講演会に足を運びます。人を導いていくためには、自分以外の世界をどれだけ知っているかが、大きくものをいうからです。そして自分とは異なる背景をもった人たちと出会い、自分自身を常にリニューアルしています。
神田昌典の講演に、足を運ぶ理由はなんでしょうか?
情報や知識を集めるためではありません。それであれば、ネットのほうが効率的です。スキルを身につけるためでしょうか? いや、残念ながら、ほんの数時間で、スキルを身につけるには限界があります。
では、ほんとうの理由は?
自らの向かう方向について考え、そのためのアイデアが湧くからです。まわりから応援してくれる人と出会い、一歩を踏み出したくなるからです。
「…発想がわくってことね。だったら友人と飲んでいても、そうなるよ!」
たしかに、そういう友人は大切です。ただ、その友人との会話が、具体的なカタチにつながれば、もっといいですね。
神田との出会いは、会話に実体を提供します。
友人や同僚と表面的な会話しかしなければ、そこからは何も新しい価値は生まれません。神田の講演を繰り返し聞けば、時代の潮流から、ビジネスモデル構築、マーケティング・コミュニケーション、発想の源泉にいたるまで、誰もが興味をもつトピックについて、どう分かりやすい言葉で表現できるのかが自然につかめるようになります。さらにアイデアを具体的なカタチにしていくうえで役立つスキルをモデリングしながら身につけることができます。神田に触れるうちに自然に伝染するスキルのうち、主要なものをあげましょう。
このように、まったく新しい世界を見せてくれるノウハウやメソッドを使いこなしながらも、まわりに振り回されない自分軸をしっかりともてる。視点が高いので、個人の視点が、社会の視点にかわる。またリアルな現場に触れているので、社会の豊かさを、個人の豊かさへと還元できる。だから、これからの未来に向けて、自分は何ができるだろうかと、才能と可能性を引き出す問いを常に立てられるようになるのです。
このように神田の特長をかきますと、お堅い話が続くように思えますが、この『講演・対談BEST』を、聞いていただければわかるように、独特のユーモアセンスで、会場は爆笑の渦になることも。
いま活躍している方々の頭の中は、どうなっているのだろうと覗いてみたくなったら、『ベスト講演・対談集』は、最高の突破口になるのでしょう。
著者デビュー後、15年。神田は常に第一線に立ち、ムーブメントを起こし続けています。『週刊ダイヤモンド』では、何度となく特集され、『GQ JAPAN』では、No.1マーケターとして紹介される。海外とのネットワークも広く、マインドマップ開発者・トニーブザン氏、フォトリーディング開発者・ポールシーリィ博士との長年の交流。米国トップクラスのビジネススクール・ウォートンスクールが日本で開催するエグゼクティブ向けのイベントでも、米国教授陣に混じり、神田は特別講座を担当。このように日本のビジネスパーソンのフロンティアを、常に広げてきました。
神田が、著者としてブレイクしたのは、1999年。いまから考えると、それはビジネス出版界の分岐点でした。当時、ビジネス書といえば、白いハードカバーの翻訳書か、ライター執筆の経営者の伝記がほとんどである中、神田昌典著『あなたの会社が90日で儲かる!』(フォレスト出版)が出版されました。この本の表紙は、シッキングピンク。文体は、口語調。この型破りのビジネス書は、当初は、ほんの少数の書店にしか置かれませんでしたが、その後、大ブレイク。まさにクラッシック音楽が全盛の時代に、いきなりロックが現れるような衝撃。
これを機に、お堅い理論に基づく学術書ではなく、読んで元気になり、楽しくビジネスに取り組めるような実用書が、次から次へと書店に並び、新しいビジネス書著者が多数生まれることになったのです。こうした日本のビジネス書は、さらに韓国・台湾で火がつきました。欧米のお堅い理論に基づくビジネス書とは異なり、読みやすい実用書として人気となり、アジアへも広がりはじめたのです。
出版界では、神田昌典出現により、大きくビジネス書のトレンドが変わった結果、『ビフォー神田』『アフター神田』と呼ばれるほど。あるシリーズ70万部のベストセラー著者曰く、「いまのビジネス書で、直接間接問わず、神田さんの影響を受けていない著者はいないといってもいいと思いますよ」。
神田が突破口を開いたのは、ビジネス実用書の世界だけではありません。インターネット・ビジネスにおいて成長の原動力となったダイレクト・マーケティング、勉強法ブームをつくったフォトリーディング、自己啓発市場を拡大した『非常識な成功法則』、新しい教育のイメージを広げたマインドマップなど。さらに彼が創り上げた全脳思考は、アメリカ、ノルウェーからも注目され、世界的に広がりつつある。手をつけたものが、次から次へとムーブメントにしていく様は、まさに錬金術師と思えるほど。行動科学マネジメント分野における第一人者であり、著名な経営コンサルタント・石田淳氏(行動科学マネジメント研究所所長)は、次のようにいっています。
「神田さんが、次に何を手掛けるか? それに私は注目しているんです」
著者デビューしてから、連発されるベストセラー。『あなたの会社が90日で儲かる!』『口コミ伝染病』『非常識な成功法則』『60分間企業ダントツ化プロジェクト』『成功者の告白』『全脳思考』『2022―これから10年飛躍する人の条件』などなど。一冊一冊が異なるコンセプトで、どれもロングセラーになっています。神田昌典の文章は魅力的。敏腕編集者からも「神業」といわれるほどで、はじめの頁を開いたとたんに、一気に引き込まれてしまいます。
しかし多くの読者がご存じないのが、彼の声の魅力でしょう。質のいい音楽が持っている倍音がでているようで、何時間、聴いていても、飽きがこないのです。ビジネスの堅い話をしているときでさえ癒しであり、笑い話をしているときでさえ、奮いたちます。だから、いままでは移動中は音楽を聴いていたのに、次第に神田の声を聴く時間が多くなってきます。
神田は、いろいろな面をもっている多面体であり、あなた自身を投影しやすい鏡。その鏡に自分を映すことで、自分のあり方、未来を深く考えるために、自分自身の本質が浮かび上がります。だから聴いている最中から、ワクワクするアイデアが溢れてくるのです。
ときには神田に反発をすることもあるでしょう。しかし、それはまったくOKです。なぜなら、その反発をとおして自分自身の意見を形成できるからです。神田は人を依存させることがありません。反面教師となっても、あなたの才能を引き出したい。それが彼の真なる願いなのです。
過去15年間にわたって、多くの成功者を生み出してきたこの神田の講演・対談ですが、チケットがすぐに売り切れることが多く、ご迷惑をかけております。また開催場所も東京に限られることが多かったために、多くの方にとって生で聴く機会はほとんどありませんでした。
そこで著者デビュー15周年を記念いたしまして、過去の講演・対談アーカイブを掘り起こし、厳選・再編集いたしました。
今回ベストに入る内容は、神田昌典ONLYではありません。神田を入口にしながらも、バランスのとれたメンターたちが、あなたの突破力を高めるようにセレクトしました。
ベストの内容を、ご紹介いたしましょう。
神田昌典BestBox1「学びて富む」+ BestBox2「富みて学ぶ」のセット購入はこちらから
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神田昌典の講演会に限らず、講演会とは、学校を卒業したあとに、本当の実学を学ぶ貴重な機会です。学べば学ぶほどに、自分の可能性が大きく開いていきます。
あなたが一歩を踏みはじめたとたん、他人が敷いたレールのうえを進む人生ではなく、自分で自分の収入を決め、そして自分で自分のキャリアを切り開く人たちと共に未来を創っていくようになります。
自分自身の未来に向けてドアを開けるのは、あなたしかいません。その小さな行動をとっていくうえで、この『ベスト講演・対談』は、未来のあなたへの最高のプレゼントになるでしょう。心よりお薦めいたします。
『ベスト講演・対談』編集長
エンパシー・ライティング・メソッド開発者
中野 巧
追伸、実は私自身が、神田昌典から様々なことを学びました。このような文章を書くことも、そのうちの大切なひとつであり、その結果、エンパシー・ライティング・メソッドという独自の方法論を創りあげることができました。このメソッドは、現在、小学校から大学までの授業で使われはじめています。
こんな想像を超える現実が、ほんの数年で起こりました。神田昌典の『突きぬける力』は、私が身を持って体験しています。一緒に新しいステージへと向かおうじゃありませんか。
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