
Vol.50 『Connecting Democracy』
2012.7.10
上からの決定で、自分はどちらかと決めるのではなく、
自分と社会との関わり方を自分で決めるという
積極性が前提になければいけません。
… by神田昌典
日本はオーソリティーを尊重します。
なので、勤勉で優れた人たちがたくさん生まれてきました。
しかし、チャレンジする人は少なかったのです。
…by 井上久美
今回ご紹介する『 Connecting Democracy 』は
「 eガバメント 」に関する一冊。
「 eガバメント 」とは、
行政がインターネット上で、
政治に関するデータを公開したり、
市民が政策に対して発言するための
プラットフォームです。
オバマ政権が、体制変更を行う際に、
このプラットフォームを
採用していることで有名になりました。
「ビジネス洋書トライアスロン」で
なぜ政治の本を取り上げるのか?
そこには理由があります。
オバマ政権の体制変更が無事に完了した背景には、
市民の主体的な政治への関わりがありました。
インターネットを通じて、市民は積極的に
政府との質疑応答を繰り返し、
政府の体制変更に影響を与えたのです。
これからの社会では組織のあり方が変わってきます。
変化が激しい世界で生き残るには
デモクラシーという考え方が大事になります。
組織にコミットしているメンバーが
社会の変化や、危機が訪れたときに、
互いに協力しあい、
組織のビジョンを遂行する必要があるのです。
そのためには上からの指示ではなく、
自ら積極的に関わっていく姿勢。
それが今後問われてくるでしょう。
メンバーが団結して、協力し合い
これからの社会で生き残っていく組織のありかたとは?
そのエッセンスをお届けします。