Vol.223 あなたにもパラダイムシフトが起こせる Obviously Awesome
2019.9.22
原題 Obviously Awesome: How to Nail Product Positioning so Customers Get It, Buy It, Love It
著者 April Dunford
ポジショニングなんて昨日の戦略と思うなかれ。
これはすべてのマーケティング策の根幹。
あなたも、ポジショニング戦略を見直して、パラダイムシフトを起こそう!
…by神田昌典
今さらポジショニング戦略なんていいから、もっと最先端のことが聞きたい! という声が聞こえてきそうですが、
すべてのマーケティング策はポジショニング戦略が適切でないと機能しません。
そもそもポジショニングとは、コンテキスト(背景)の設定。
どんなに素晴らしい商品でも、背景とマッチしていなければ売れません。
例えば、世界的に有名なバイオリニストが地下鉄のプラットフォームで演奏をしましたが、誰も見向きもしませんでした。
サブスクリプションも、ポジショニングが合ってないと、
必要がないお客さんを集めてしまい、辞めていくというミスマッチが発生します。
こちらの本には、ポジショニングを変えることで、売上を大きく伸ばした事例が紹介されています。
例えば、
・マフィンの会社が「マフィン」と呼ばずに、ネーミングを変えた事例
・データベースの会社が、「保管する」ということに注目した事例
・女性向けのボールペンとして売り出した時にちょっとした細工をした事例
など。
他にも、CRMやマーケティング・オートメーションの事例も紹介されています。
大学やビジネススクールでも、ポジショニングの話は出てきますが、
授業で「ポジショニングを明確にしましょう」というテーマになった場合、
「どんな市場で」
「誰のために」
「競合が提供していない、どんなベネフィットを提供するか」
という演習をします。
しかし、これでは既存の概念を超えられず、パラダイムシフトは起こりません。
そこで、ポジショニングで考えるべき5つの工程が紹介されています。
1)お客さんの購買行動で、あなたが想定すべきこと
2)お客さんが求めているベネフィットはこうやって知ることができる
3)あなたの商品でお客さんが注目しているのは、ここ
3)お客さんに信用してもらうために必要なものとは?
5)市場の選び方へのアドバイス
さらに、神田さん独自の、新しいビジネスを創るときの大前提になるPMMについても説明されています。
神田さんが開発された「インサイトファインダー」というポジショニングツールによって、
ご自身の売上もだいぶ上がったそうですよ!
Obviously Awesome : https://amzn.to/2LUhcX4
「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。
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