Vol.236 政治も変えるマーケティング How to Use the Internet to Change the World
2020.4.26
原題 How to Use the Internet to Change the World – and Win Elections [2019 Edition]
著者 Colin Delany
デジタルマーケティングを選挙に取り入れる動きが加速している。
今こそ、マーケッターが選挙に関わることで社会変革が起こせるぞ。
…by神田昌典
今回ご紹介するのは、インターネットを使って世界を変える政治・選挙の本です。
なぜ、ビジネスの世界で選挙の本を取りあげるのか?
それは、Vol218でご紹介した『Political Marketing』という本で、
トランプの選挙戦においてデジタルマーケティングが駆使されていたことを目の当たりにして以来、
神田さんが強い関心を持っているから。
日本ではこの分野はまだ遅れていますが、今後インターネットを選挙に使うことが進むと、
世の中を大きく変えていくチャンスになり得ます。
マーケッターとソーシャルアントレプレナーが手を組むことで、リーダーとして活躍できるようになるからです。
アメリカの20年前の選挙は、ほぼTV広告だったわけですが、
2019年以降は、デジタルマーケティングの影響力がますます増大しています。
しかし、デジタル領域は、いろんなツール、手法があふれているので、
まるで「ウサギの巣」のように、終わりのない施策が待ち受けています。
そこで、インターネットを活用した選挙において大事な点が、3つ紹介されています。
この3つの要点は、実はマーケティングとまったく同じ。
そして、神田さんは、選挙というのは、デジタルマーケティングの観点から捉えると
ビジネスモデルを作り上げるようなものだと言います。
逆に言うと、選挙活動を分析してみることは、ビジネスにとっても非常に学びになると。
また、デジタルマーケティングにおいても、大衆の熱意を理解し、
肯定的な方向へ変化させていく必要があるのですが、
それにはやはり、お馴染みのあのツールが有効ということで紹介されています。
アメリカの選挙戦では、SNS広告がどんどん増えています。
2010年までは10%程度だったデジタル予算が、2016年には15~20%になっているとの事。
それに比べ、日本はまだまだです。
だからこそ、マーケッターが選挙に関わることで、社会課題の解決が一気に進むだろうと期待されているのです。
「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。
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