Vol.248 天才起業家が未来を作る Finding Genius

2020.10.25

 

原題 Finding Genius: Venture Capitalists and the Future they are Betting on

著者 Kunal Mehta

ベンチャーキャピタリストによって選ばれた起業家たちが未来を創る。
投資対象となる天才起業家は実は育成が可能なのだが、
そのためには教育に対する考え方を180度変えなければならない。

…by神田昌典

今回は、ベンチャーキャピタルと天才起業家の謎を解き明かした本です。
神田さんはこの本を読んで、10年後の世界が明確に見え始めたとの事。

この本は、ベンチャーキャピタルの市場を細かく説明しているわけではなく、
ベンチャーキャピタルという活動を通じて未来がどのように作られていくのか?という内容になっています。

実はベンチャーキャピタルには、どのように投資をするのか、テーマがあるそうです。

例えば、様々な外国語が学べるアプリを提供している会社は、
今まで繋がることができなかったところに繋がれるようになるということで、投資対象になりました。

その他にも、まさに未来を予感させる投資対象の分野がいくつか紹介されています。

このように、実はベンチャーキャピタリストによるテーマ設定が、世の中を動かしているのです。

ベンチャーキャピタリストがどのようなテーマを設定し、お金を振り分けるかで
世の中の進化の方向性が決定づけられる。これは国が国家予算を振り分けるのと同じイメージです。

ベンチャーキャピタリストはお金を持っていて、全世界の起業家に振り分けることができるので、
未来は起業家によって作られるということになります。

そういうベンチャーキャピタルの投資対象になるような、成功する起業家には、いくつかの特徴があります。

中でも一番大きいのは、あるものを作り上げる能力です。
それはLinkedInの創業者も言ってることですが、技術力だけではダメなんですね。

その他にも、天才起業家の資質がいくつか紹介されています。

そして起業というのは、下から積み上げるボトムアップではないと述べられています。

日本はこれまでボトムアップ思考だったので、教育に対する考え方を180度変えていかないと、
これからの世界で活躍できないと神田さんは言います。

成功する起業家を育成するのは難しそうですが、著者はフットボール選手の育成分析から効果的な育成方法を発見。
これからの教育は、その育成方法を取り入れていくことが重要になります。

ベンチャーキャピタルと天才起業家たちが見ている世界の事例を知ると、ワクワクする未来が目に浮かびます。

株式投資型のクラウドファンディングには、様々なベンチャー案件が集約されているので、
例えば、FUNDINNO(ファンディーノ)というサイトを見ると、どういう事業にお金が集まっているのかが分かります。

自分の会社やこれから起こす事業が未来の方向性に合っているのか、お金が集まりやすい状態に
ビジネスモデルが整えられているかを知る上でも、こういう観点が非常に役立つそうですよ。

「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。

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