Vol.254　映像のセールス　The Visual Sale

Vol.254　映像のセールス　The Visual Sale

2021.1.24

原題 The Visual Sale: How to Use Video to Explode Sales, Drive Marketing, and Grow Your Business in a Virtual World

著者 Marcus Sheridan, Tyler Lessard

アメリカでは、購入プロセスの大部分が映像に切り替わっている。
5G時代を迎え、映像化の波はグーテンベルクの印刷技術ほどのインパクトがあるぞ。
…by神田昌典

この本の著者は、Vol.174『They Ask You Answer』と同じです。

副題は、「どうやってビデオを使って売上を爆発させ、マーケティングを駆動させ、
バーチャル世界であなたのビジネスを成長させるか」。

著者は、購入プロセスの基幹部分は既に映像に切り替わっていると言います。

CISCO社の調査によると、2017年まででトラフィックの75％が映像経由になっており、
2022年までに約82％になる見通しとの事。

神田さんは、会社の中に動画制作部を作らないと話にならない時代が来たと指摘します。

この本では、著者自身の経験を基に、映像をセールスプロセスに使う具体的な方法が示されています。

既に映像を何らかの形で取り入れている会社も多いのですが、
ほとんどの会社は映像の作り方が間違っていること、
そしてどのような映像コンテンツを作るべきなのかが解説されています。

最大のポイントは「８割ビデオ」と呼ばれる映像を作ること。

その具体的な作り方や、ビデオを顧客に紹介するときの件名について、
よくない事例と望ましい事例が、その理由とともに紹介されています。

ビデオにはいろいろな形式があるのですが、その中でも特に効果の高いものがいくつかあります。

・顧客との距離を一気に縮める「バイオビデオ」
・自分にぴったりな顧客に刺さる「フィットビデオ」
・お客様の声を使った「カスタマージャーニービデオ」
・商品・サービスの理解を深める「エピソードビデオ」
・学校で成果を上げた「パーソナライズドウエルカムビデオ」
・顧客との関係性を築く「おめでとうビデオ」

また、マーケティングオートメーションのマルケト社で、コンバージョンが1103％になった映像の活用事例など、
今までセールススタッフが対応していたものをビデオに置き換えることができた事例も紹介されています。

神田さんは、グーテンベルクの印刷技術の開発と同じような変革がいま来ており、
5Gという通信速度になると、全てのコミュニケーションが動画になるぐらいのインパクトがあると言います。

今までは通信環境から文字情報に頼ってきたが、視覚情報が基幹的な情報処理プロセスに入ると、
多重知性を使った知性の開発が可能になるという、とんでもない社会が到来していると。

ぜひ、あなたのビジネスにも、映像を効果的に取り入れてみてください。

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