Vol.176 市場を拡げていく物語のチカラとは? Narrative and Numbers
2017.9.30
Narrative and Numbers 市場を拡げていく物語のチカラとは?
原題 Narrative and Numbers : The Value of Stories in Business
著者 Aswath Damodaran
「言葉と数字」というのは
ビジネスにおいて、とても本質的な要素です。
会社の物語のあり方で、その会社の評価がまったく変わってきます。
あなたは自分のビジネスを物語でどう表現しますか?
…by 神田昌典
「物語とビジネスがどう繋がるのか?」と
疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ある会社が成長し、未来に向けて活動している背景には
必ず「物語」があります。
「物語」は成功する会社の根本的な要因なのです。
今回ご紹介する『 Narrative and Numbers 』では、
「物語と数字」の重要性について語られています。
例えば、あなたが投資を考えているとしましょう。
その会社からビジネスの説明をされたときに、
「弊社は年4%の成長率で、
コストは全体の60%を占めておりますが、
全体からみると23%の・・・」
と、延々と数字を連ねて説明されても、
「投資をしよう!」とは、なかなか踏み出せないですよね。
しかし、ここに「物語」のチカラを適切にマッチングすることによって、
とても大きな影響力が持てると、著者は言っています。
物語には、その会社がこれからどれだけ伸びていくのか、
そして、今後どうなっていくのかという、未来や夢が描かれます。
適切な数字が提示され、
その会社が描く未来や夢を見ることができた瞬間、
あなたは心を奪われるでしょう。
その会社が違う物語を描けば、
それに伴ってビジネスの市場もまた変わっていきます。
例えば、オンラインストアのアマゾンは
当初は本をメインに売っていましたが、
その後は音楽や雑貨など、幅広く品物を揃えるようになり、
それに伴って市場も拡大していきました。
本を売るのか、
それとも、生活に必要なものをすべて取り揃えて
必要なときにすぐに届けるのか、という物語の違いで、
市場規模がまったく異なってくるのです。
あなたのビジネスには、可能性がたくさん秘められています。
物語は、その可能性を最大限に発揮させるためのカギになるのです。
「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。
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