vol.286 社会変革に有効な網型ネットワークとは? Change

2022.5.15

 

原題 Change: How to Make Big Things Happen

著者 Damon Centola

情報伝達に効果的なアプローチは
社会変革のような人々の行動を変えるような場合には効果がないことがわかった。
人々の行動に影響を与える要因を知っていれば、あなたも大きな変革の波を作り出せる。

…by神田昌典

今回は、大きな出来事をどうやって起こしていくのかをテーマとした本で、
社会変革を起こすための知恵の宝庫です。

今、日本社会では、DXやジェンダー平等など、変化しなければいけないことが山積していますが、
それらが全然動かないことを、あなたも感じているのではないでしょうか。

結論から言うと、本当の変化を起こすには、一部の影響力のある人が動いてもダメなのだそうです。

今までは、影響力のある人がバズれば、それで変化が起こり、
ウイルスのように次から次へと広がっていくと考えられていました。

それは、情報伝達の場合には確かに効果的なのですが、
社会変革のような人々の行動自体を変えていく場合には、もっと別のパターンのアプローチが必要との事。

そのアプローチに関する詳細が紹介されているのが、今回の本です。

今、SNSでは、誰と誰が繋がって、どのようなコミュニケーションをとった結果、
どのような変化が起きたのかが、全部わかるようになっています。

そこで、社会学者たちが調査し、何が変化を起こすパターンなのかを見出していきました。

その結果わかったのは、大きな社会的な変化を起こすムーブメントは、
「誰がやったか」ではなく「どの場所でやったか」が重要だということ。

2011年のエジプト革命を例に、「どの場所で」について、詳しく解説されています。

その他にも、次のような内容が解説されています。

・強い絆が変革を起こすと思われていた定説を覆した「弱い紐帯の強み」とは?
・グーグルプラスに見る、インフルエンサーを使う際の間違い
・インフルエンサーによって広がらなかった時に起こる「グレープフルーツの問題」
・複雑なものを普及させていく4つのプロセス
・ネットワーク効果が変わるナローバンドとワイドバンドの違い
・変革が起きるのは何%の人が動いた時か?
・社会規範を変える3つのアプローチ
・Netflixのレコメンドで実験したAI vs 人間の創造性比較の結果

神田さんは、今回の知識を活かして、社会変革の1つであるジェンダー平等に取り組んでいく決心をされたとの事。
この知識を使って、あなたはどんな社会変革に取り組まれますか?

 
 

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