vol.314　Webの歴史とWeb3マーケティング　Web3 Marketing

vol.314　Webの歴史とWeb3マーケティング　Web3 Marketing

2023.7.16

原書 Web3 Marketing: A Handbook for the Next Internet Revolution

著者 Amanda Cassatt

この本の解説を聞いた後には、おそらくマーケティングの概念がガラガラと崩れ去ることになるだろう。
これはマーケッターにとって、３年後・５年後の活躍を運命づける重要な本だ。
…by 神田昌典

今回ご紹介する本のタイトルは『Web3 マーケティング』。
Web1.0からの進化の歴史とともに、NFTなどの仮想通貨を含め、Web3.0（Web3)の現状について解説されています。

なぜWeb3.0が必然なのか。
それは、Web3.0は社会変革だからと著者は述べます。

1990年代、インターネット出始めの頃は、AOLなどが力を持っていましたが、その後Googleが出てきてAOLを追い越し、
GoogleとFacebookがWeb2.0をつくっていった経緯には、興味深いものがあります。

Web1.0に反発するように進化したWeb2.0の最大の特徴が、Web3.0にも大きく影響しているとの事で、
これらの進化の過程を知っておくことは、非常に重要だと感じます。

また、ビットコインと比較しながら、イーサリアムについて詳しく解説されています。
併せて、NFTを含めた４つの仕組みでできることを知ると、世の中がどこに向かっているのかがよくわかります。

Web3.0のマーケティングについても詳しく解説されているのですが、誰がクリックして、
どのぐらいの広告費がかかったかというWeb2.0のモデルが、全く当てはまらないのだそう。

その理由は、Webの進化の過程を聞けば、なるほどと納得できるものです。

では、どう対処すべきか。
興味深いのは、Web3.0では、デジタルマーケティングが出現する前の状態に戻っていくという点です。

その際に使えるツールと、拡張のプロセスについても説明されています。

神田さんは、Web3.0の本質を考えると、例えば神社の御朱印をNFTにすることが考えられると話します。

そして、面白い未来が一気に起こるタイミングが来るので、Web3.0に関する情報を積極的に収集して、
自分のビジネスをどうやってweb3.0に進化させるのかを考え始めていただきたいとの事。

なお、NFTやビットコインは現状、少し鎮静化していますが、
岸田総理が、日本の成長はWeb3.0で築くと宣言したので、その動きが加速していくと見られています。

Webの進化のプロセスを知っていると、新時代への対応が、とてもしやすくなると思いますよ。

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