Vol.88 『Designing Together』

2014.2.10

 

本書の質問テクニックは非常に優れている。

英語が好きな人には特にお勧めしたい一冊だ。

…by 神田昌典

偉大なデザイナーは新たな試練を好み、

葛藤を成長の機会ととらえ、

自己の可能性を広げる機会を常に求める

…by 井上久美

クリエイティブな仕事をする際に、

どのようなチーム設計、プロジェクト推進を行っていますか?

有名なデザイナーやアーティストに頼んだものの、

思っていた以上に、想像と違うものが出来上がってしまった。

これをデザイナーに言うべきかどうか?

デザイナーに思わず言ってしまった一言が

原因で、そのデザイナーとは音信不通になり

プロジェクトが断絶した。

そういった経験をされたことはないでしょうか?

本日ご紹介する一冊は、そんな悩みを解決してくれる

クリエイティブな仕事を

デザインするための強いチームの作り方について書かれた

『 Designing Together 』です。

リチャード・フロリダ氏の著書の『 クリエイティブクラスの世紀 』の

原書が発売されてから、約11年。

日本でもますます、クリエイティブな仕事が増加し

優秀なクリエイターやデザイナーと仕事をする機会も増えてきました。

クリエイターと仕事する際に重要なのは、ディレクションですが、

このディレクション一言をとっても、

クリエイティブディレクターとアートディレクターに

大きな違いがあります。

この違いがわからないと、なかなかすぐにチームを作って

翌日から仕事をできるという風にはなりません。

先日、海外で有名な37signalsのジェイソン・フリード氏の

『Remote』が日本でも翻訳をされ、

(『強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」』)

日本でもクラウドソーシングや、リモートワークが注目されています。

しかし、このクラウドソーシングしたチームの中では、

ディレクションを理解していないとなかなか仕事が進まない。

かえって時間がかかってしまう、そういった状況がよくあります。

やはり、有能な人たちと仕事をするうえで、

クリエイティブ・ディレクターという仕事が

一つの重要な職業であることが本書が出版された背景にあります。

ただクリエイティブなセンスがあるだけでなく、

コンフリクトマネジメント、チームとして一人ひとりの才能を

どのように引き出すのか、チームビルディングが重要です。

それでは、どのようなコミュニケーションをとっていけばいいのか?

最適な質問や、問いの投げかけ、イメージと違った場合には

どのようにいえばよいのか?

今回は、クリエイティブな仕事をデザインするための

強いチームの作り方、質問の仕方、そのエッセンスをお届けします。

「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。

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