Vol.79 『Time Warped: Unlocking the Mysteries of Time Perception』
2013.9.25
未来というものに対して時間がないとすれば、
今この瞬間と同じである。
だからこそ、今この瞬間に大切なことをしようとすることが
必要とされているのだ。
…by 神田昌典
自主的に個人が自分の意思を使って、
過去であるはずの記憶に対して関わっていくこと。
このことが、幸せな未来に向かっていくことの
根本であるという発想が面白い。
…by 井上久美
本日ご紹介の『 Time Warped 』は、
現在、過去、未来、時間感覚のミステリー
に迫った一冊です。
妙に長く感じて、早く過ぎ去ってほしいのに
永遠に続くかのような長く感じる時間。
初めての場所、新しい出会いがあった休日は、
あっという間に過ぎ去ったように感じる。
けれど、後から振り返ってみれば、
いつもの平日と比べて、長い時間だったような
気がすることはないでしょうか?
時間が過ぎてゆくその瞬間には早く感じるのに、
後から振り返ると長いように感じること。
このような、休日によくある時間の感覚を
「 ホリデイ・パラドックス 」と呼ばれています。
こうした現象が起こるのは、
時間感覚と記憶できる行動の数が関係しているといいます。
この「 ホリデイ・パラドックス 」という呼び名を生み出し、
数々の受賞歴を持つBBCのジャーナリスト、心理学者の
クラウディア・ハモンド氏が本書の著者です。
ハモンド氏は、様々な時間感覚のミステリーに迫っています。
人生の危機に直面した瞬間がスローモーションのように長く感じられること。
時間と空間を視覚化し、月曜と聞くと赤を思い浮かべる人。
記憶が忘却できなくなると、未来を想像できなくなること。
いったい、私たち人間はどのようにして
時間を認識しているのでしょうか?
神田自身、実際に経験している体験の中には、
時間が一定に流れるものではなく、
時には未来の状況というものが先に思い浮かべられて、
後から追体験するようなことがあるので
いったいこれは、どういう現象かというのを
常日頃から興味を持っており、興味深い一冊だったと話しています。
今回は、現在、過去、未来と時間感覚の秘密を解き明かした
そのエッセンスをお届けします。
「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。
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