Vol.63　『Mindshare: Igniting Creativity and Innovation Through Design Intelligence』

Vol.63　『Mindshare: Igniting Creativity and Innovation Through Design Intelligence』

2013.1.25

野心的な本。
これまでの６３冊、その中で一番
かみ応えがあった一冊。
…by 神田昌典

人生とは探求である。人間は開拓者である。
自分にしか内在しない個性や目的を探求し続けば
幸福を発見する。
…by 井上久美

今回配信の『Mindshare』は、
クリエティビティとイノベーションの出現の原理に基づく、
マインドシェアについて書かれた一冊です。

一見タイトルだけ見ると簡単そうに見えるのですが、
実は、神田がギブアップまで考えた難しくも
価値ある内容となっています。

TEDやクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』など、
非常に面白いエピソードが詰まっており、
１つ１つ多くの気づきを与えてくれる内容になっています。

マインドシェアは、市場シェアなどでよく用いられる単語ですが
この狭義の意味ではなく、本書ではもっと深い意味で使われています。

このマインドシェアのベースには、三つの概念があります。
1.熱力学の法則のコンストラクタルロー
2.チクセントミハイ教授のフロー理論
3.コネクトム　脳神経の結合
です。

パソコンの箱の排熱の仕組みと、人間の人体、呼吸器官や
血流を流す構造の仕組みの共通点。

ニューロンとニューロンが組み合わされた時に産まれる
新しい流れ、その大きな潮流とプラットフォーム、ビジネスの関係性。

クリエイティビティ、イノベーション、アクションの三つからなる
デザインインテリジェンス。

商品やサービスを通じて、
新たな地球における神経結合体を作り出し、
新たな次元へ進化する
マインド・シェアとはいったい？

今回は、このマインドシェア、
そのエッセンスをお届けしていきます。