東大発・ベンチャーの創りかた 財務省官僚よりも、起業家を目指しはじめた学生たち
2019.6.9
突然だが、東大にいく学生の志望就職先は、どこだろうか?
いままでの常識では、財務省をはじめとした中央官僚、弁護士もしくは医師志望がほとんどだろう。
しかし、な・なんと、東大の新入生の、10人に1人がベンチャー志望というのだ。
「うーむ。頭いいだけじゃ、ベンチャーできないんだよね…」と、水を差す発言も聞こえてきそうだが、
実は、いつの間にか東大に、ベンチャーを育成する最高の場が創られていた。
その場を、15年間にわたって支えてきたのが、東京大学・産学協創推進本部長の各務茂夫氏である。
各務教授の話を聞いて、目からウロコが何枚も落ちた。
率直にいって、
「今の、東大の環境って、もしかして創造性の観点からは、ハーバードよりも上?」と思うほどである。
だから私は、話を聴き終えた瞬間、興奮して、当社の19歳のインターンに、
「君は、東大にいきなさい。インターンとしての10倍目標は、東大合格だっ!」と言い渡したほどである。
東大のベンチャー育成は、あまりにも恵まれていると思う。
なぜなら基礎研究が進んでいるから、宝物のような技術の種(シーズ)がたくさんある。
それが残念ながら、市場のニーズと噛み合っていないのだ。
逆にいえば、シーズとニーズが組み合わされば、突然、黄金のニワトリがたくさん生まれることになる。
ここにフューチャーマッピングなどの創造的問題解決法や探求学習法を導入し、ワークショップなどをやれば、
日本からはノーベル賞が次々と受賞されるようになるだろうし、
また普通の学生が次々と、医療技術ベンチャーなどを起こせるようになるはずだ。
つまり ――、日本は、やっぱりすごい可能性をもった国だ。
ただ各務教授の指摘によれば、優良ベンチャーの種を見出すには、鍵となるポイントがあるというのだ。
それは、ビジネスモデルの優良さでもなければ、経営陣の優良さでもなく、また技術の優良さでもなかった。
この各務教授の指摘は、私の胸に突き刺さった。
なぜなら55歳になる私は、いままで軽んじてきてしまったからだ。
しかし、あなたには ―― このポイントは、ぜひ今から、しっかりと受け止めておいて欲しい。
大きな飛躍への突破口になるはずだ。
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