Vol.222 デジタル時代のビジネス戦略 Connected Strategy

2019.9.1

 

原題 Connected Strategy: Building Continuous Customer Relationships for Competitive Advantage

著者 Nicolaj Siggelkow, Christian Terwiesch

顧客満足を考えると、コストがかかる。
コストがかかると、業績を圧迫する。
そんなトレードオフをなくして、ビジネスモデルを進化させる方法が広がってきている。
この潮流をいち早く捉えよう。

…by神田昌典

今回は、コネクテッド戦略=デジタル時代のビジネス戦略に関する本です。

コネクテッド戦略の事例として紹介されているのが、
アメリカ・フロリダのディズニーワールドで使用されている「マジックバンド」。
日本には未上陸ですが、顧客のデータが集まり、適切な、満足度の高いサービスの提供が可能になるアイテムです。

他にも、デジタル教科書を使うことによって、生徒の進捗状況が把握でき、
適切なアドバイスができるようになったという事例もあります。

このように、商品提供者と顧客が常にコネクテッド=繋がるようになって、ビジネスモデルが大きく変わってきました。

いままでは、顧客を幸せにすることと、コストは相反するのが常識でしたが、
コネクテッドすることで、このトレードオフがなくなり、ビジネスモデルが進化したのです。

コネクテッド、すなわちIoT化によって、ビジネスモデルをどう発展させるか。
その一例として、新しい歯ブラシを開発したときに考えられる2種類の連携ビジネスが紹介されています。

その他、顧客へのサービス提供の仕方の4タイプや、
コネクテッド戦略を使う5つのビジネスモデルについても解説。

アマゾンやナイキ、ダイムラーなども、これらのビジネスモデルを採用しています!

あなたも、コネクテッド戦略を理解することで、これからどうビジネスモデルを進化させていくべきか、
その道筋が見えてくるはず。

神田さんは、時代の移り変わりは非常に早いものの、コネクテッド戦略の方向性は間違いないと言います。
今後の5G導入で経済活動が激変する可能性があり、経済産業省もデータ蓄積・活用を重視しています。

どうしてもサービス関係に目がいきますが、製造業はグローバル化も進んでおり、
良質な製造業の領域にコネクテッド戦略を持ち込むと、大きな変革が期待できそう。

神田さんも、筆記用具にIoTを導入するという新しい事業を検討しているそうですが、
何よりも、「社員や子どもたちに未来を見せることが大事だから」というのが神田さんらしいですね。

「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。

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