Vol.261 顧客ロイヤリティを高める価格設定法 Price

2021.5.2

 

原題 Price: Maximizing Customer Loyalty through Personalized Pricing

著者 Cactus Raazi

価格は事業成長を決める上で極めて重要な要素であるにも関わらず、ほとんどの会社は価格設定で失敗している。
「価格とは何か?」「どう設定すべきか?」について、じっくり考えていただきたい。

…by神田昌典

今回は、価格の設定方法に関する内容です。
副題は、「個別価格により顧客ロイヤリティを最大化する方法」。

個別価格というのは、別名「ダイナミックプライシング」と呼ばれている方法で、
これによって、顧客ロイヤリティが高められるのだそうです。

神田さんは、価格に並々ならぬ関心があります。
その理由は、価格が事業成長を決めるカギだから。

しかし、ほとんどの会社は価格設定を失敗してしまいます。
その最大の理由が何か、ズバリ指摘されています。

今はスマホで買い物ができるので、このやり方で価格を決めている限り、
いつまでたっても利益が出ないことになってしまいます。

そこで役に立つのが、今回この本で紹介されている価格設定法。
その内容の一部をご紹介しますと・・・

・個別価格を設定すべき対象とは?
・歴史的に代表的な3つの価格決定法
・Amazonマーケットプレイスで使われている新しい価格決定法
・Amazonマーケットプレイスの売上の3分の1を占める販売業者がやっている方法
・中古書籍に25億円もの価格がついたワケ
・すぐに応用できる2つのプログラム事例
・なぜAmazon Goはうまくいかなかったのか?

これらの内容を踏まえ、神田さんの経験をもとに、
あなたの会社がやるべき価格に関する3つの方策について紹介されています。

これによって、ライバル会社に影響されない価格設定ができるのです。

この3つの方策は、アーリーアダプター、フォロワー、レイトマジェリティという、
顧客のステージごとに効果を発揮します。

それに加えて、ブランドとは何かについても語られています。

最後に神田さんは、次のように指摘します。
価格は「格に値するかどうか」なので、非常に重要なメッセージである。
あなたの会社がどの顧客層にアプローチしているのかを的確に示すのが価格で、
あなたの格にピッタリの値を示せるかどうかが重要だと。

この本をきっかけに、価格をぜひもう一度、見直してみてください。

 
 

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