vol.287 パートナーシップ経済のつくり方 The Partnership Economy
2022.6.5
原題 The Partnership Economy: How Modern Businesses Find New Customers, Grow Revenue, and Deliver Exceptional Experiences
著者 David A. Yovanno
アメリカでは、アフィリエイトとは違う新しい概念のパートナーとの提携が増えてきている。
日本ではまだほとんど見られないが、3年後には重要なビジネスモデルになっているだろう。
…by神田昌典
今回ご紹介するのは、今アメリカで注目のパートナーシップ経済に関する本です。
このパートナーシップ経済は、かつてアフィリエイトマーケティングと呼ばれていた分野の新しいバージョンで、
見たこともないビジネスモデルだと神田さんは言います。
統計によると、アメリカの会社は、平均173のパートナーを持っているとの事。
実際、Salesforceはこの4年間で25万社の新しいパートナーを獲得し、
マイクロソフトは毎月7500のパートナーを開拓しています。
アメリカの会社は、売上目標や成長目標を実現するために、
広告ではなく、パートナーシップの方に移行しつつあるのです。
この本では、そのユニークなパートナーシップの事例がいくつも紹介されています。
その一例を挙げますと・・・
・なぜ、健康食材の定期お届けサービスが肉のデリバリーと提携したのか?
・音楽のストリーミングSpotifyとTicketmasterの提携によって生まれた相乗効果とは?
・ウォールマートと提携するいくつかの会社
・カード会社が提携した意外な会社
・タクシー会社と提携したディズニープラスの戦略
このように、アメリカでは戦略的レベルのパートナーシップをつくり始めており、
パートナーシップ経済をうまく回している会社は、成長性が2.3倍も違うのだそうです。
その際には、提携の報酬体系が重要で、
それはかつてネスカフェがやったアンバサダーマーケティングにしっかりと報酬をつけていくイメージとの事。
同時に、パートナーシップの組み立て方として、一般的に思いつく方法ではうまくいかないとも指摘されています。
神田さんは、世の中のトレンドとしてフリーランサーが増えており、
彼らはマーケッターであり、優秀なアンバサダーであり、優秀なパートナーでもある。
そこにパートナーシップ経済を提供する会社が多くなると、
複数商品を使い分けながらいい収入が得られるケースがあると話します。
あなたも先駆けて戦略的提携を模索されてはいかがでしょうか?
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「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。
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