Vol.326 リーダーシップにおける重要性の新しいアプローチ KPIs A New Approach

2024.1.15

 

原書 KPIs A New Approach

著者 Robertson Hunter Stewart

KPIを運用している企業は多いが、一般的に使われているKPIの概念は効果がないばかりか、
一つ間違えば、チームの求心力を下げてしまいかねない。
適切なKPIをどう設定したらいいのか?
今回はこの問題に切り込む。

…by 神田昌典

今回取り上げる本のタイトルは、「KPIの新しいアプローチ」。
AI本格化時代になれば、人間の情報処理の総量はAIの1万分の1になってしまうのだそうです。

NHKの「クローズアップ現代」では、スマホによる脳過労の影響で、
記憶力、判断力、意欲が低下する問題が取り上げられていました。

このように集中力が低下する中で、私たちが集中し続けるために、
また、1つのビジョンに向かっている人達をチームで集中させるにはどうすればいいのか、
というのが本書の内容です。

KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、重要業績評価指標のことですが、
神田さんの経験上、KPIを売上や顧客満足度、市場シェアや従業員の離職率などに設定すると失敗するとの事。

そして、KPIを達成しても社員が辞めたりと、
一般的な企業で使われているKPIの概念は効果的ではないという問題意識があると言います。

本書におけるKPIは「社員中心のKPI」で、それに必要な4大条件について詳しく解説されています。
その中でも「70-20-10モデル」がユニーク。

KPIへの新しいアプローチがあっても、実際に決めるのは難しいところもあり、
後半では、神田さん独自の見解が示されています。

そのポイントをご紹介しますと・・・
・チームに亀裂が生じる最も大きな原因とは?
・理解しておくべき、チーム内の「7つのタイプ」
・組織を動かす3タイプが共通して受け入れられる2つの指標
・サブスクリプション型で効果のある指標「MRR」とは?
・悪いKPIと良いKPIを見分けるクイックチェックリスト

そして最後に紹介されたのは、チームを機能させる目標設定をChatGPTに問いかけるプロンプト。
神田さんの実例をまじえながら、これをきっかけにKPIについて考えてみることを提案されています。

あなたの会社のKPIが悪いKPIになっていないか、ぜひ一度、確認してみてくださいね。

 
 

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