Vol.93 『The App Generation』

2014.4.25

 

この適切な時期に、適切な一冊が出た。

アプリ世代との関係性構築と相乗効果を考えていくうえで、重要な一冊だ。

…by 神田昌典

理想の世界とは、すべての人間が自ら答えをつくりだす機会を持ち、

自ら質問を抱き、自らの方法で、その質問に向かっていく世界だ。

…by 井上久美

今回ご紹介する一冊は、ハワード・ガードナー教授の最新作です。

ハワード・ガードナー教授といえば、

多重知能理論( Multiple Intelligences )を提唱し、

今なお、直接的にも間接的にも

世界各国のビジネス教育の分野に影響を与えている人物です。

「 Thinkers 50 -最も影響力のある経営思想家」では、

2007年、2009年、2011年と、TOP 50に選ばれています。

この多重知能理論の中核にあるのは、

「知能は単一ではなく、複数ある」

「人間は誰しも複数(現在は 9 つ)の知能を持っているという理論です。

これまでの IQ テストによる知性だけでなく、

音楽的知能、空間的知能、対人的知能、博物的知能など

知能とは総合的に形づくられていくものとしています。

そのハワード・ガードナー教授の最新作は、

「若年世代との関係性」について考察を深めた、

読みやすい一冊となっています。

本著作の共著者は、

30代前半の元教え子、元アシスタントであるケイト・デイビス氏。

いったいなぜ、30歳以上も年の離れた元アシスタントと

この本を書くことにしたのか?

そこには、いま私たちが抱えているスマホやタブレットの

アプリが大きく関係しています。

アプリ世代ともいうべき若年層を調査してみると、

アプリというものが、私たちの交友関係、想像力、人格形成に

多大な影響を与えていることが分かりました。

アプリに依存してしまうことによって、

人が本来持っている能力や可能性が制約されてしまったり、

逆に、アプリを使うことによってそれらが拡大されるという経験は、

みなさんも実生活の中で、もしかしたら感じているかもしれません。

「アプリ」が私たちの生活に浸透することで、

これからいったいどんな影響がもたらされるのか。

また、私たちはどのように、

この「アプリ」や「アプリ世代」と付き合っていくべきか?

今回は、アプリ世代との関係性と、

その世代との相乗効果を生み出すためのエッセンスをお届けします。



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