Vol.65 『The Cost Disease: Why Computers Get Cheaper and Health Care Doesn’t』

2013.2.25

 

自分たちのコスト上がったとしても、コスト上がった以上に
周りの人々の豊かさを確実に上げていくところに
フォーカスしていかなくてはいけない。
…by 神田昌典

的確な善なるチョイスをするための判断力をつちかう人間を
小さい時から世界中で教育しなくては、
世の中は明るい未来を期待することは出来ない。
…by 井上久美

本日ご紹介する『The Cost Disease』は、
コストがもたらす未来について書かれた一冊。

コンピューターや、電化製品など
様々なコストが下がってきている中で、
安くなるどころかむしろ上がってきているコストを
ご存知でしょうか?

実は、過去50年間の統計を見ると、
教育、ヘルスケア、芸術といった人が関わる仕事のコスト、
人的サービスのコストは、安くなるどころかむしろ上昇しています。

その率は、インフレーション率より高めに推移しています。

例えば、2005年の段階ではの医療関連費は、
個人収入の15%を支払われています。

それが100年後には、
なんと、個人収入の62%まで膨れ上がってしまうといいます。

また、学費をみると、
1980年には、寮費、食費を含めて1年間に3500ドル
だったところが、
2008年には、1年間に20500ドル。
2035年には、一流校では、20万ドルを超えると
推測されています。

もちろん、スタンフォード大学やハーバード大学をはじめとする
オンラインでの授業を無料公開しているedXや、Udacity、
民間のKhan Academyや
2014年開校予定のオンライン大学The Minerva Projectなど
教育がオンラインでの無料や割安で受けられるかもしれません。
しかし、同時にリアルでは、生徒一人に対する一人の先生の割合が高まり
教育費が、増加する傾向にあるといいます。

コンピューターのように製造技術が高まることによって、
コスト下がる分野を進歩的セクター、
反対に、ヘルスケアや芸術、教育といった停滞的セクターと
社会全体のコストを二つのセクターがあります。

進歩的セクターが社会的な生産性を上げるが故に、
結果として、停滞的セクターのように
社会全体として必要となるような人的資源にかかる
コストが必ず支払われるとはいったいどういうことなのか?

今回はこれらを踏まえて、
コストがもたらす未来、そのエッセンスをお届けしていきます。

「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。

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