Vol.219 プログラマーは、詩人である Coders
2019.7.21
原題 Coders: The Making of a New Tribe and the Remaking of the World
著者 Clive Thompson
コンピュータープログラミングをあなたのビジネスに活かすことで、
ビジネスが一気に成長する可能性がある。
人の力を引き出すための補助線を引く役割がコーディング。
コーディングすることで、世界に広げられる全く違うビジネスモデルができ上がるぞ。
…by神田昌典
今回はコーディングに関する本です。
コーディングは、今や小学生も学ぶくらいの重要な技術。
とはいえ、この本で語られていることは、コーディングの技術的な内容ではありません。
「新しい民族を作り出す、新しい世界を再構成する」という副題の通り
コンピューター・プログラマー=コーダーと付き合う上で知っておくべきことや、
コーディングの可能性について解説されています。
コンピュータープログラミングをあなたのビジネスに活かすには、
コーダ―の思考回路を理解する必要があります。
コーダーは、機械工のようなイメージではなく、詩人のような存在であるとの事。
コーダーは、ごく少数のトップだけですごい成果を上げます。
ビルゲイツは、コーダーの能力次第で「1万倍の価値の違い」があると言っています。
言葉を扱えれば誰もが詩を書けるわけではなく、その人が持つ洞察力によって雲泥の差があるように、
ほんの一握りの人が革新を起こす、それはまさに詩人のようなものだというわけです。
コピーライティングも、言葉の違いで何倍にも売上が変わります。
対象客と商品価値を組み合わせると一気に売れるのですが、
言葉があっても、商品がなければ売上になりません。
逆に言葉があってもサービスを提供しないと、売上にはなりません。
しかし、コーディングしてしまえば、言葉と売上が一致してくるのです。
そのほか、この本で解説されているのは…
・なぜ、コーディングすれば、学ぶプロセスをショートカットできるのか?
・コーディングを自分のビジネスに取り入れるために必要な視点とは?
・プログラミングは外注することがほとんど。コーダーと付き合う上で知っておくべき習性とは?
・Paypalのコーダーはこんな人
・日本のラーメン店を最も効率よく回れるシステムもコーディング?
・コーダーの習性を知らずに、うかつに頼むとこんな危険も
・日本でコーディングはどう活用すべきか?
神田さんは、この本にあるような世界を目指すと日本は不利になると言います。
人と機械の共生で、人の力を引き出すための補助線を引く。
これがコーディングのいいところだと。
そこで、フューチャーマッピングにもコーディングを取れ入れ、
誰もが創造的問題解決者になれることを目指すそうです…!
「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。
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