選択と集中によるシンプル化を極限まで追求 学歴不問の人材採用でも勝てる営業戦略と組織運営の秘訣

2019.4.7

 
 

450円の幕の内弁当だけで、なんと年商70億円。

1日7万食を配達する事業を展開するのが、玉子屋だ。

玉子屋のビジネスモデルは、スタンフォード大学ビジネススクールも、ケーススタディに取りあげたほどである。
それを生み出したのが、2代目社長の菅原勇一郎氏だ。

この事業の、成功の鍵は、シンプル化戦略だ。

単品で、そして関東圏の法人ニーズに絞った結果、500円を切る価格で、栄養バランス、素材へのこだわり、
そして美味しさに優れた商品を生み出した。

だから、リピートされる。
社長の話を聞きながら、私も「玉子屋食堂」があれば、ぜひ通いたいと思ったほどだ。

しかし配達費込みで、450円という単品を、1日7万人に届けるという、
このビジネスを支えるには、有能なチームが必要だ。

実は、ここに、もうひとつ重要な秘密がある ―― チーム編成である。

ひとつのチームは、3人から10人で構成されるのだが、配達・回収だけではなく、営業も行う。
その人選や配置は、チームリーダーの采配によって任され、
あたかも、そのチームがひとつの経営体として機能しているのだ。

しかも社員には、大卒はほとんどいない ―― つまり、はじめから仕事マインドが備わっていたわけではない人間が、
入社して仕事をしはじめると、みるみる礼儀正しく、生産的な社員に変わり、
そして損益管理をしっかりしながら利益を生む経営者へとなっていくのだ。

もちろん、専門的な知識がなくても管理できるように、見るべきポイントを絞り込み、シンプル化している。

あなたの会社では、このように人を育てる仕組みが欲しくないだろうか?

いまや、どれだけ事業をシンプルにできるかが、成長の決定打になる。
そのための格好のモデルを、玉子屋から学べ。

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