『経済界』2017.6月号では日本貨物鉄道の石田忠正会長にインタビュー!
2017/5/10
『経済界』2017年6月号
悲願の鉄道事業黒字化を成し遂げた男の「組織改革論」
―― 石田忠正・日本貨物鉄道会長
物流分野における、「陸」「海」「空」すべての企業に関わり、
いずれも黒字転換を実現するという離れ業を成し遂げた日本貨物鉄道(JR貨物)会長の石田忠正氏。
歴史ある企業に外部から経営者が招聘された場合、
必ずと言っていいほどぶつかるのが旧来の組織文化の壁だ。
石田氏はいかにしてその壁を打ち破り、各社の業績を回復させることに成功したのか。
独自の組織改革哲学に、神田昌典氏が迫る。
一人一人の意識改革なしに経営改革はできない
神田: 石田会長のご経歴には、本当に驚かされます。
日本郵船副社長、日本貨物航空社長、そして今のJR貨物会長と陸海空の運輸をすべて手掛けられ、
公益財団法人がん研究会でも辣腕を揮われて、
いずれも赤字で苦しんでいた組織の黒字転換に成功されました。
日本にもこんなジャック・ウェルチのような方がいたんだと思いました。
異なる分野の企業で、立場も異なっているにもかかわらず、
どこの組織でも軋轢を最小限にして、ソフトランディングで黒字化を達成されている。
この秘訣はどこにあるのでしょうか。
石田: 誰しも他の組織に移れば気付くことはあると思いますが、
経験のある経営者であれば、いろいろな問題点が目に付くでしょう。
それを力で変えても、一次的な効果はあっても本質的には変わりません。
一人一人の心の中までは変えられないからです。
一人一人が自分の役割を自覚し、問題を発見して、
解決に向かって取り組んでいける環境と機会をつくることが大切だと思います。
もうひとつは、企業風土です。
「うちではそういうことはやらないことになっているんだよ」というような職場の空気が
個人の行動を支配しているという現実です。
こうした不文律の集団規範を壊さない限り、人の行動は決して変わらないし、
意識改革も進みません。
優秀な人材をたくさん抱えていながら凋落していく大企業には、
組織風土に問題があることが少なくないように思います。
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※石田会長が子どもたちに勧めたい本は……NHK『ダーウィンが来た!』シリーズ