MAが塗り替えたマーケティング新常識。 新時代に求められる戦略とは!? マルケト THE MARKETING NATION SUMMIT 2017
2017/10/19
MA(マーケティング・オートメーション)の最大手、
米マルケト社の「THE MARKETING NATION SUMMIT」といえば、
各国から6000人以上ものマーケッターが集う、
世界最大級のマーケティングカンファレンスとしてあまりにも有名。
日本での開催も今年で3回目を迎え、
10月13日、グランドハイアット東京にて行われたこのイベントには
3700人の参加者が詰めかけ、本国アメリカにも迫る勢いを見せました。
今年、マルケトが掲げたテーマは
「エンゲージメントエコノミー時代を勝ち抜くためには」。
オープニングの講演で、Marteto Inc. CEOのスティーブ・ルーカス氏は、
自ら考えた「エンゲージメント・エコノミー」という言葉について解説。
この言葉は、売り手と買い手の関係性が一変してしまった新しい時代を指すとのことで、
ルーカス氏は「新時代を生きるマーケッターは、顧客だけにとどまらず、
すべての関係者を大切にしなければならない」と熱く語りました。
実際、B to Bの現場ですらも、
「“私”を理解し大切にしてくれる売り手を選ぶ」と答えた人が
79%にも及ぶとのデータを披露。
デジタルマーケティング時代の最先端ツールの旗手による、
「新時代に求められるのは、心のつながりだ」というメッセージには、
かなりのインパクトがありました。
このイベントでは、『Forbes JAPAN』副編集長の九法崇雄氏がナビゲートする
パネルディスカッションをはじめ、30名以上ものマーケティング第一人者たちが
4つの会場にわかれて講座やパネルディスカッションを展開。
参加者たちは、この1日で大量の最先端情報を得るために、各会場を忙しく行き来しました。
人気の講座には長蛇の列もでき、グランドハイアットは大変な熱気に包まれました。
そして、イベントの最後を飾ったのは神田昌典による特別講演。
この日、神田は
「『デジタル×アナログ=文理融合』で変革するマーケティングと営業」というテーマで、
時代の潮流を読み解きつつ、これからのビジネスに必要となるポイントを提言しました。
神田が示した、そのポイントとは、
「CMOに女性を起用することを突破口に、未来に似合う企業文化を構築せよ」
「30代・40代は、部署・組織の壁を超えて、同盟せよ」
「“イケてる50代”は、盾になれ!」の3つ。
「昨年ラスベガスで開催されたTHE MARKETING NATION SUMMITでは、
女性参加者は約半数。女性が圧倒的に目立っていた」とのことで、
それに比較すると、この日の女性の割合は10〜20%といったところです。
しかし、これからのマーケティングにおいて、女性リーダーは不可欠と神田は明言。
メルボルン大学の客員教授が発表した
「脳科学の観点から見ると、女性は男性よりもはるかにマーケティングに優れている」との
例を引用しながら、女性リーダーの活躍が今後いかに重要になるかを解説しました。
さらに、神田は「時代が変わるタイミングで活躍するのは、30代〜40代」と説き、
会場の30代40代の男性に向けて
「あなた方が同盟を組んで改革を起こしていかなくてはいけないんです」と投げかけました。
最先端情報を求めて集まった意欲ある参加者たちは、
イベントの最後に神田から強く背中を押され、
それぞれが真剣に自分のこととして受け止めた様子。
会場の空気が一変したのが感じられました。
▼神田昌典が、世界最大のマーケティング・オートメーション企業である
マルケトの福田 康隆社長に、週刊オーディオ講義『実学M.B.A.』で
突撃インタビューしています。
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