成長事業を創りつづける老舗企業のイノベーション力

2017.7.9

 
 

デザイン思考という言葉が溢れているが、
経営者自身が優れたデザイナーだった場合には、
どんな経営を行うのか?
そのノウハウを学べるのが、このインタビューである。

結論から言えば、経営に
デザイン思考を取り入れることは、強力だ。

未来に向けて成長を取り戻す、
大きな鍵になる。しかも、カッコよく。

インタビューした先は、皇室御用達で知られる、
子ども服大手ファミリアの岡崎忠彦社長。
五代目の、創業家出身の社長。

社長に就任した当初は、保守的な組織で、
業績も低迷。
そこにグラフィックデザイナーとしての経験を投入した。

変革は、企業理念の変更から始まった。
新しい理念は、「子どもの可能性をクリエイトする」
—— この言葉の変更は、大きい。

子ども服という事業領域の枠を、飛び出す力を得たのだ。

その後の発想力と実行力には、
もう脱帽 — 近年、ファミリアは、
英語やアートも学べる保育事業に参入。

さらにオムニチャネル化を進め、
売らない店舗や、妊娠からの1000日間に焦点をあてた
体験型スペースなどを開設。

いままで百貨店を中心に子ども服を販売していた老舗企業が、
様々な新規プロジェクトに挑戦をはじめたのだ。

この急速な変革を見たとき、
私は、創業家のカリスマ社長が、
ベンチャー精神を復活させグイグイと
老舗会社を動かしていると思ったら、
その予想は見事に覆された。

岡崎社長が優れているのは、
自らが新規事業を企画するのではなく、
社員が楽しみながら、自然に新しい事業に
挑戦する「場」をデザインする力なのだ。

では、その「場」をデザインするには、どうしたらいいのか?

私は、岡崎社長から、2つの重要な答えを教えてもらった。

その2つの答えを、
このインタビューの中から見つけ実践したとき、
あなたの会社は、弾み車が回りはじめるように、
いくつもの成長事業を生み出すだろう。

内容の一部を紹介すると……

→ 社長は動かず社員を動かす「仕組み」をつくれ!

→ 言葉を変えることによって様々な新規事業が走り出す

→ 社外コラボチームをつくれば老舗企業にも鮮度が戻る

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